エリートな彼は溺愛を隠さない
それからと言うもの、夏哉は更に、どんどん、ますますおかしくなっていった。


その日の昼休み、パスタ屋で走り去る夏哉の後ろ姿を窓越しに眺めながら俺は呆然としていた。

何だ?一体どうしたと言うんだ?

何であんなに必死なんだよ!?

城田に何か、弱味でも握られて…?
いやいや、だとしたらこう言うだろう。
『は?俺を脅すだと?あり得ねぇ。どうでもしろ』

それか、何か大きな褒美が当たるとか…?
いやいや、こう言うだろう。
『そんなもんで俺が喜ぶとでも思ってンの?
下らねぇ』


……分からない。
どうして。
変な物でも食ったか、どこかにぶつかったかして、頭の中がおかしくなったのか…?



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