エリートな彼は溺愛を隠さない
「綾芽…、俺、我慢出来ない…」

「えっ。なっ…、だめよ」

彼女の首筋に口づける。

「だめってば、夏哉」

「家まで…待てない」

俺は彼女を立たせると客間の棟へと彼女の手を引いて歩き出した。

「夏哉っ」

ある部屋の前で立ち止まる。

「だめ。みんなが来るから」

「ここは空室だよ。
誰も来ない」

そう言って彼女を部屋の中に引き込むと、そのまま、また首筋に口づけた。


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