エリートな彼は溺愛を隠さない
「城田…?…何やってんだ」

中にいたのは城田綾芽だった。

「え…。星野さん?」

彼女は驚いた顔で俺を見るとそのまま固まった。
驚いたのは俺の方だよ。
本気で半分、強盗か何かだと思ってた。

「こんな時間まで何してんの」

俺が訊ねると小さな声で彼女は答えた。

「あの、データ比率の入力を…」

「え」

「せっかく星野さんに教わったので全部終わらせようと…」

は?あれからずっと?
…頭、無事かよ…。
呆れた女だな。





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