エリートな彼は溺愛を隠さない
やがて惜しむ様にそっと唇を離すと、うっとりと俺を見上げた彼女に言う。

「お前、今から俺の女だから。
俺の言う事、聞けよ」

「え?…え?」

戸惑う彼女の額にチュッとキスを落とすと俺は彼女の目の高さに屈んで彼女の瞳を見つめながら言った。

「…とりあえず、すぐに片付けて。送るから。

それと、明日から、コンタクトにしろよ」

「え」

彼女は不思議そうな顔をしながらも、コクリと頷くと書類を片付け始めた。

彼女は納得したんだよな。

俺のものになるんだよな。

だけど、城田と俺…とは。
意外すぎる組み合わせだな。



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