エリートな彼は溺愛を隠さない

『今度、新入りだけで飲みに行こうよ』

『おっ、いいね。人数も合ってるし。軽く合コン気分だな。なっ、夏哉』

『じゃあ、私は夏哉とペアね～』

『…何でお前と。俺にも選ぶ権利があるっての』

『いやん、優香傷付いちゃった～』

『可哀想に、優香ちゃん。夏哉、優しくしないと駄目だろ。お前その外見で毒吐くなよな』

『けっ、面倒臭い。
何とでも思え』


…………。

みんな、…すごいな。

一月しか経ってないのにもう名前で呼び合ってる。
私はもちろん入れてはないけど。

でも、私も仲良くしてもらいたいなら逃げてばかりじゃ駄目だわ。

よし、と気合いを入れて私も席に付こうと歩き出した時、次の会話が聞こえた瞬間、思わず…足が止まった。