エリートな彼は溺愛を隠さない
―――彼は何故か私を嫌ってる。

私はそれから彼らと話すのを極力避けて淡々と仕事だけに集中してきた。

これ以上嫌われるのも嫌だし、私も傷付きたくなかったから。


今日、…星野さんに質問したのは、どうしようもない事態だったし、彼にしか答えられないと思ったから。

彼は頭脳明晰でどんな場合にも的確に物事を判断し、仕事においては、若手でありながら課の中では彼より仕事の出来る人はいないから。


…そんな彼がどうして。
どうして私と…。
質問に答えてくれただけでも驚いていたのに。

…付き合うなんて、あり得ないわ。





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