エリートな彼は溺愛を隠さない
「え…、うわ、すごい…」

結果が噛み合った画面から目を離さずに彼女が呟いた。

…別にすごかねぇよ。
俺にとっては。

「分かってもらえた?
じゃ、これ、君のパソコンにメールしとくわ」

「あ…、はい。有り難うございます」

そう言ってファイルを閉じて抱えると、ニコリと笑って彼女は立ち去る。

俺は再び電源を落としながら彼女の後ろ姿をそっと眺めた。





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