姫×四季(仮)
抵抗しないからって
やっぱり最低。
「勘違いしてるみたいだね。確かにここは僕の家だけど、キミを拉致した訳ではないよ?深夜に女の子が道端で眠ってて危なかったからね。起きる様子もなかったし、保護する意味で運んだんだよ」
それも拉致じゃないのか?
まぁでも…
助けてくれたって事なんだよね。
「…ありがとう。助かりました」
「気にしないでください。あと、ここに運んだのは僕じゃないんです」
は?
「ここはアナタの家でしょ?」
「まぁそうなんだけどね」
何?それ。
じゃあアタシは別の人に運ばれたって事?
他人が
見ず知らずのヤツの家に
得たいの知れない女を連れてきたの?
そんなバカな。
本当は
保護とか言いながら
売春目的なんじゃないの?
「アタシはそんな、軽い女じゃないんだから…」
「え…」
「簡単に人を…体を…売るな!」
頭に血が昇ったアタシは
力が入らない体でフラフラと立ち上がり、男に殴り掛かった。
だけど…
「なーにしてんの?」
いきなり目の前に別の男が現れ
意図も簡単に腕を捕まれた。