姫×四季(仮)
「はいはい、ちょっと失礼」
数人の人だかり(ホストだかり)の間から、白いスーツを着た、これまたイケメンホストが登場。
年齢は…20歳か、その辺ってとこか。
若い事には変わりない。
そいつを見るなり
まわりにいたホスト達が
一瞬どよめく。
そして口々に
『ビャクヤチョウのハル』
そう呼び
彼から一定の距離を空ける。
なんだ?
その変な名前は。
それに何者?
まぁたぶん
"ただのホスト"
ではなさそうだけど。
「1人の女の子相手に、君達はカツアゲでもする気か?」
若干上から目線の白スーツホストマン。
カツアゲって。
高校生かよ。
「ねぇ君?未成年がこんな所をウロウロしちゃ危ないよ?」
そんな事
ガキのアタシだって知ってる。
ってか今アタシ
子供扱いされた?
「なんだよ、未成年かよ」
「金持ってなきゃ意味ねぇ」
白いスーツがアタシを未成年と言った事に、他のホスト達は拍子抜けし、散らばっていく。
『金目当て』って
もろに本音が出てますよー。
どんだけその男の言葉に影響されてんの。