姫×四季(仮)

「けど、未成年だからバレないようにしないとだけど…ま、ラストまでOKって事で」



あ、いいんだ。



「お酒も飲む仕事だから、20歳って事で頼むね」


「え…お酒、飲めるんですか?」

「本当はダメよ。でもこの仕事はお酒と男の人の相手がメインだから、多少は仕方ないわ」



厳しいと思ってたけど
結構融通が利くお店みたい。

助かる。



「じゃあ早速…今日から頼むね」


「あ、はい!」



面接したその日に
いきなり採用は早いぞ。


衣装や化粧、ヘアメイク等
全部込みは、ありがたい。


この面接してくれたのは
桔梗さん。
本名であって源氏名らしい。



そしてアタシは
"心結"
みゆチャン。



『経験もあるし大丈夫』
なんて余裕だったけど…
見事に大ハズレ。


さすが有名どころ。
客の数もハンパない。

このお店は初参加なのに
とにかく忙しい。

それに伴うお酒も
ハンパない量を飲む、飲む…。




そして
翌2時10分…

ようやく仕事も終わり
家を探さないとだけど…
こんな時間じゃムリだね。


何より大量摂取のお酒は
18の体には堪える。





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