姫×四季(仮)

「うへー…気持ちワル…」



みんな強い酒
頼みすぎ。

初日でイキナリ
酒ススメすぎ。


『心結ちゃん可愛いから、いっぱい飲んじゃおっかな〜』


…とか
泥酔オジさま達
ひたすら飲み続けるんだもん。

付き合わない訳にも
いかなくなる。



結局ずっと
ワインだのウォッカだの飲んで
付き合って…

さすがのアタシも
吐き気と頭痛がヤバいから。



行く宛もなく
髪型も化粧もそのままで
フラフラと路地裏へと入る。


どこに行こう…
このままここにいると
たぶん警察のお世話になる。
そんな事にでもなれば
未成年がキャバクラで働いて
お酒飲んで家もなくて…
確実に捕まる。


それでも眠気もやってくる。



ついに限界が来たらしく
真っ暗な細い路地裏の地面に
静かに横たわり目を閉じた。





トコ…トコ…




足音?



静寂に包まれた真っ暗な路地裏に響き渡るその音は、徐々に近付いてくる。



あ〜…
アタシこのまま
誰かに殺されちゃうのかな。

まぁどうせ身寄りもないし
心配してくれる人もいないから
別にいいかな…。



近付いて足音は
ピタッと止まった。



そして。



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