私と彼の秘密の契約
転校生
私は橘美咲。
私立高校に通う、高校二年生。
私の通う、聖高校は小高い丘の上にあり窓からの景色は最高。
私は教室から見える朝の街の景色が好きで、たまに始業時間より早く来て静かな教室から景色を眺めて居た。
校庭では、サッカー部が朝練をしている。
この朝練を見るのも早く来る理由の一つだった。
サッカー部キャプテンの祐先輩。
一年の頃から私の憧れの先輩だった。
きっかけは些細な事だった。
入試の日、試験会場がわからなくて校内をうろうろしていたら、たまたま部活で来ていた祐先輩が試験会場の教室まで案内してくれた。
ちょっとだけ話したけど、笑った顔が可愛くて凄く私好みだった。
また会えないかなぁって、入学式の日までわくわくしながら過ごしたよ。
二度目の出会いは入学式の日。
その日はちょっと風の強い日だった。
新入生全員に配られる赤いリボン。
私のリボンが風で飛ばされた。
あっ、と思って直ぐに追いかけたら、上級生が拾ってくれた。
ありがとうってお礼を言って、その人の顔を見たら、入試の日に案内してくれた先輩だった。
「はい、これ君の?」
笑った顔はあの日のままで、ドキドキした。
「はい、あの……」
リボンを受け取る時にちょっとだけ手が触れて緊張する。無性に意識してる自分に気づく。
「あ、君。入試の時、迷ってた子だよね?」
って、覚えててくれたんだ。
その後、先輩は友達に呼ばれて行ってしまった。
今でも拾って貰ったリボンは宝物だ。
私立高校に通う、高校二年生。
私の通う、聖高校は小高い丘の上にあり窓からの景色は最高。
私は教室から見える朝の街の景色が好きで、たまに始業時間より早く来て静かな教室から景色を眺めて居た。
校庭では、サッカー部が朝練をしている。
この朝練を見るのも早く来る理由の一つだった。
サッカー部キャプテンの祐先輩。
一年の頃から私の憧れの先輩だった。
きっかけは些細な事だった。
入試の日、試験会場がわからなくて校内をうろうろしていたら、たまたま部活で来ていた祐先輩が試験会場の教室まで案内してくれた。
ちょっとだけ話したけど、笑った顔が可愛くて凄く私好みだった。
また会えないかなぁって、入学式の日までわくわくしながら過ごしたよ。
二度目の出会いは入学式の日。
その日はちょっと風の強い日だった。
新入生全員に配られる赤いリボン。
私のリボンが風で飛ばされた。
あっ、と思って直ぐに追いかけたら、上級生が拾ってくれた。
ありがとうってお礼を言って、その人の顔を見たら、入試の日に案内してくれた先輩だった。
「はい、これ君の?」
笑った顔はあの日のままで、ドキドキした。
「はい、あの……」
リボンを受け取る時にちょっとだけ手が触れて緊張する。無性に意識してる自分に気づく。
「あ、君。入試の時、迷ってた子だよね?」
って、覚えててくれたんだ。
その後、先輩は友達に呼ばれて行ってしまった。
今でも拾って貰ったリボンは宝物だ。