私と彼の秘密の契約
朝練の後、麻美にそっと近づく。
「麻美、あのねっ!」
私は補欠にして。
そう言おうと思ってたのに。
「あ、美咲!あのさ、サチとも話してたんだけど、美咲をメインで出したいんだよね!やってくれるよねっ!」
「えっ?!」
「なになに、メンバー構成の話し?」
いつの間にかバレーに出場するメンバーが周りに集まってきていた。
「美咲をメインで出したいんだけどさ、あと、私とサチと……」
「あ、いいねぇ。私、補欠で。バスケのほうにも出るからさ。」
「そうだね。バスケ部はそっちに集中したほうがいいかも。」
なんて。
私の意見が言えないまま話しは進んでいった。
それに麻美にお願いされたら嫌だなんて言えないよぉ。
あぁ、気が重いなぁ。
放課後、暗い気分のまま図書館へ行く。
いつもの席。
窓際の……。
習慣のようにその席に目を向ける。
いたっ。
祐先輩がその席で寝ていた。
男子にしたら長めの髪がさらりと机の上に落ちている。
祐先輩のサラサラの髪、触ってみたい。
「麻美、あのねっ!」
私は補欠にして。
そう言おうと思ってたのに。
「あ、美咲!あのさ、サチとも話してたんだけど、美咲をメインで出したいんだよね!やってくれるよねっ!」
「えっ?!」
「なになに、メンバー構成の話し?」
いつの間にかバレーに出場するメンバーが周りに集まってきていた。
「美咲をメインで出したいんだけどさ、あと、私とサチと……」
「あ、いいねぇ。私、補欠で。バスケのほうにも出るからさ。」
「そうだね。バスケ部はそっちに集中したほうがいいかも。」
なんて。
私の意見が言えないまま話しは進んでいった。
それに麻美にお願いされたら嫌だなんて言えないよぉ。
あぁ、気が重いなぁ。
放課後、暗い気分のまま図書館へ行く。
いつもの席。
窓際の……。
習慣のようにその席に目を向ける。
いたっ。
祐先輩がその席で寝ていた。
男子にしたら長めの髪がさらりと机の上に落ちている。
祐先輩のサラサラの髪、触ってみたい。