私と彼の秘密の契約
麻美とは途中でお別れ。

私は自宅への道を一人歩く。


麻美と別れてから数分で自宅へ着く。


「ただいまぁ。」

「お帰りなさい!」


奥から母の声がする。

私は真っ直ぐ二階にある自分の部屋へと向かう。



部屋に入るとまずベッドへ寝転がる。

この瞬間が堪らなく好き。


しばらくそのままぼんやりと天井を見上げながら考え事をするんだ。



今日は朝から祐先輩が見れて幸せだったなぁ。

入学式以来、話す機会が無かった。

きっと先輩は私の事なんてとっくに忘れちゃってるよね。


それにしても、あの転校生。
明日からどう接して行こう。

普通に挨拶だけしてればいいかな。


今日の昼休みは委員会があったから教室の様子は分からないけど、彼の周りは結構人が集まっちゃったりするのかな。

私、席隣だし。
昼休みは避難しといたほうがいいかも。




一通り、そんな事を考えた後、やっと制服を着替える。

下へ行くと台所からいい匂いがする。

「あら、美咲。今日の夕飯はカレーよ。」


「おー!やったー。」


カレーは私の大好物。


「ご飯の前に宿題やっちゃいなさいね。」

「はーい。」


再び二階へユーターン。


私は机へと向かった。
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