空
お母さんは…
居眠り運転のトラックにひかれたらしい。
お母さんが死んでから
わたしの生活はガラリとかわった。
いや…
わたしたち…か。
お父さんは気が狂い
何かあればわたしと兄貴に当たってきた。
仕事もあまりうまくいってないみたいで。
兄貴はそんなわたしたちを支えるためにバイトをして
殴ってくるお父さんからわたしを守ってくれて。
わたしはというと…
放心状態で。殴ってくるお父さんと毎日ケンカして。唯一の味方が兄貴と真矢で。
わたしはイヤになって
夜の街を歩くようになった。