これからわたしは
毎日のように夜に街に来ては
喧嘩して喧嘩して…。



最強とまで言われて。



心がないみたいに人を容赦なく殴り、蹴り。

そんな姿から
わたしは氷鬼と呼ばれていた。


お父さんは逃げるように
わたしの前から姿を消した。

わたしの唯一の味方の兄貴を連れて…。



街を歩くだけで避けられた。


別によかった。避けられても…。

真矢がそばにいてくれれば。






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