空
パシッ
「いきなり殴るのはなしだよー」
「なっ」
「女の子は殴りたくないもん…」
「チッ」
ヒュッ
ヒョイッ
ヒュッ
ヒョイッ
殴りかかってはよけられ殴りかかってはよけられ…
約20分くらい続いた。
「ハア…ハア…ハア…」
「ねえねえ。氷鬼さあ…空牙に入らない??」
「なにっ…いって…んだよ…ハア…ハアハア」
「だって…守るものないまま戦っても虚しくない?!」
そりゃあ…
「だったら、空牙で守るものを見つければいい。信じれる奴を探せばいい。」
コイツの顔…。
目が…すごい優しい光を持ってる…。
この人なら…。
「いいのか??わたしは…氷鬼だぞ??」
「それが??強い奴は大歓迎♪」
「それに、まだ信じる勇気がない」
「大丈夫!!空牙の奴らはそんなんで拒否らねえ!!」
だったら…。
もう一度仲間が欲しい。
「空牙の総長…。空神…。わたしを…空牙に入れてください。」
すると
すんごい笑顔になった空神は
「おうっ!!んじゃあ早速みんなに紹介だな!!」
と上機嫌になった。