保健室で禁断らぶ!?
放課後。
帰る支度をしていたら、教室が騒がしくなる。
なんだろうと思って入り口を見てみると、嫌がらせをしてきている先輩たちが何人かで乗り込んできていた。


「南紗織ってやつ、ちょっとツラかしてくんない?」

はぁーまた古典的なー
お決まりの体育館裏ですかー?それとも屋上?

心の中で愚痴りながら、黙ってついていく。


あぁ屋上ね。お決まりパターンのやつー。時代は変わっても変わらないものってやつ?


バンッ!!
「お前さぁ、調子に乗ってると痛い目みるよ?」
「太口先生の周りうろちょろしやがって、目障りなんだよね。太口先生もあんたなんか相手にしないし、迷惑してるの気づいてないの?」


「おいっ!なんとかいえよ!!口がねーのかぁ?」
私の胸ぐらをつかみ、激しく揺さぶってきた。


あーヤバいヤバい。ぷっちんいきそうー
あーもうだめた。

ぶっちーん

胸ぐらを掴んでいた先輩を弾き飛ばし、
「…汚ねー手で触んじゃねーよ。汚れるだろうが。ってかさっきから、黙って聞いてりゃ、えらいいいようですねー(笑)お前ら何様?太口先生の何?あんたらにそんな事言われる筋合いないんですけどー。つか何年たってもこーゆーのって変わんないよねー。屋上とかベタすぎるからー(笑)まぢうけぴー!」

ハァハァ
つい興奮して、喋りすぎてしまった…

恐る恐る先輩たちを見ると、完全に怒っていた。

まあ当たり前だよねーアハハ…


「こいつ、あれだけやっても懲りねーみたいだな。図太い神経してるわー。こりゃあ痛い目みねーと分かんねーみてーだな!」


そして、ボコボコにされたのは言うまでもない。
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