名探偵と幼馴染み・1
社長令嬢殺人事件
依頼
「昴くん、ちょっとお願いがあるんだけど…放課後って空いてる、かな?」
「空いてるけど。」
「良かった。皆が帰った後図書室に来てくれるかな?じゃ。」
そう言って饗木(アエギ)は自分の席へ走って行った。
「なーに話してたの?昴。」
背後から美月が話掛けてきた。
「別に。」
「別に。って、教えてくれたって良いじゃないっ!!」
舞原 美月(マイハラ ミヅキ)は俺の幼馴染み。
家は隣同士で小中高と一緒の学校に通っている。
そして昴とは俺の名前で本名近江 昴(コンゴウ スバル)。
一応探偵をやっている。
「てか、早く帰れよ。」
「えー、今日一緒に帰ってくれないのっ!?」
「用事があるから。じゃ、気を付けて帰れよ。」
俺は美月を強制退場させた。