名探偵と幼馴染み・1
社長令嬢殺人事件

依頼



「昴くん、ちょっとお願いがあるんだけど…放課後って空いてる、かな?」

「空いてるけど。」

「良かった。皆が帰った後図書室に来てくれるかな?じゃ。」


そう言って饗木(アエギ)は自分の席へ走って行った。




「なーに話してたの?昴。」

背後から美月が話掛けてきた。

「別に。」

「別に。って、教えてくれたって良いじゃないっ!!」


舞原 美月(マイハラ ミヅキ)は俺の幼馴染み。
家は隣同士で小中高と一緒の学校に通っている。


そして昴とは俺の名前で本名近江 昴(コンゴウ スバル)。
一応探偵をやっている。



「てか、早く帰れよ。」

「えー、今日一緒に帰ってくれないのっ!?」

「用事があるから。じゃ、気を付けて帰れよ。」


俺は美月を強制退場させた。



< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop