名探偵と幼馴染み・1
数日後
俺は美月と一緒に饗木邸に行くことにした。
「お待たせっ。」
「別に。」
今日は一段とおしゃれしてるっぽい。
当たり前か、今から会いに行くのはIT企業の社長
饗木 國和(アエギ クニカズ)
だからな。
プップーー
背後で車のクラクションの音がした。振り返ってみると…
「近江 昴様と舞原 美月様ですね。お迎えに参りました。」
黒く、長い車の運転席から60代位の男の人が言ってきた。
そして後部座席の窓が開いた。
「美月ちゃん、昴くん乗って♪」
「わぁー、昴リムジンだよっ!!早く乗ろ、乗ろ♪」
「あぁ。」
ったく、コイツは餓鬼か?