同い年の恋人


佳幸は携帯を出し 幹生くんにかけた


「オレだけど ちょい話がある」


向こうは忙しいと言ったようだ



「今日 沙弥も見に行ったのを知ってんのに あの態度は何?」


幹生くんの返事はわからないが


佳幸は


「はぁ? 頼んでない?
わかった お前がそう言うならそれでいいわ」


と TELを切った


「なんて?」


「ゴメンな
あんなヤツ 紹介して」


「なんて言ったのよ」


「別に見にこいなんて頼んでないって」


< 101 / 237 >

この作品をシェア

pagetop