PLAY❤BОY~君が好き~
「何にも、ないよ?」

「嘘。
 言えよ。」

「…っ。
 言え、ないっ。」



勇治くんには関係
ないことだもん。



「何でだよ。
 何1人で抱えてんの?」

「勇治くんっ。」

「辛い思いしてる美羽を
 ほっとけるほど腐って
 ねぇよ。」

「っ。」



言っちゃ…だめ。



「はぁ…。」

「きゃっ。」

「泣いていいぞ。」



抱き締められた。



道の真ん中で。



「俺…全部受け止めて
 やるから。」

「だい、じょうぶ。」

「ったく頑固なとこは
 変わってねぇのな。」

「へへ。」



陸のこと…今日だけは
忘れさせて?



それから何も触れて
こなかった。



「あっこ行こ。」



そう言って連れて来られた
のは…。



「綺麗…。」

「だろ?」




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