PLAY❤BОY~君が好き~
「何で逃げた。」

「逃げてない…。
 邪魔しちゃ悪いかな…って。」



そんなこと思ってない。



全く思ってない。



けど…これが精一杯の強がり。



「あっそ。」

「陸?」

「なら別にいいけど。」

「…。」

「ちょっとは妬いてんのかと
 思った。」

「へっ?」



や、妬く!?



「すげぇ涙目だったし。」

「それは…目にゴミが…っ!!」



ぎゅ



「り、陸!?」

「うっせぇ。
 黙ってろ。」



何この状況。



幼なじみでしょ?



これじゃぁ…恋人みたいじゃん。



「なぁ…美羽。」

「っ。」



陸の吐息が耳にかかる。



「何で期待させんの?」

「ぇ…。」

「俺さ…。
 セフレだけで充分だから。」



何…ソレ。




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