わんことにゃんこの愛し方
「…いつまでその子の腕掴んでんの?」
記憶にある声が、全く知らない響きに聞こえる。
その威圧的な声は、体を硬直させる。
「んだよ、お、お前に関係ねーだろ。」
どもりながらも反抗的な態度をとる男は、だいぶバカだと思う。
格闘技でもやっていなければ、対等には戦えないだろうに。
案の定、と言うべきか。
大きな鈍い音と共に、私から引き剥がされた男は投げ飛ばされて遠くへ吹っ飛んだ。