わんことにゃんこの愛し方
ゆらゆらにゃんこ
とまどい
学校を出て帰ろうとしたら、声をかけられた。
見つけたのは私の初恋の人、奏の兄、修司兄ちゃん。
笑顔で手を振ってくれるその姿に、私の心はぴんく色になる。
「どーしたの?こんなところで」
「たまたま近くの店に用事があってな。そしたらもうそろそろ学校終わる時間だし、理桜と一緒に帰りてぇなと思って待ってた。」
ニカッと太陽みたいに笑う修司兄ちゃんはすっごくかっこよくて、
周りの人の視線は独り占め。
なんどこんな人になりたいと憧れたかわからない。
それくらい、昔から追いかけてきた笑顔だ。
「じゃ、帰るぞ理桜。なんならデートがてらどっか寄ってくか?」
なんて言う修司兄ちゃんのせいで、今度は私が視線を独り占め。
恥ずかしくなって、私は修司兄ちゃんを促して自転車をひいた。