わんことにゃんこの愛し方




そろりと振り向けば、声に違わぬ大笑い。

あ、若干目が潤んでる…

泣くほど笑うなんて修司兄ちゃんったら!!


「あれ?修司だ、久しぶりー!何どーゆう風の吹き回しだよ。」

謙斗は修司兄ちゃんが帰ってきたことを今知ったらしい。

まぁ、そういや昨日は新歓コンパで夜遅かったしなぁ…


「キャンパス移動してな、こっちの方が近いし、アパート更新もめんどいしで戻ってきた。」」

「ふーん、大変だな。まあ上がれよ、茶くらい出してやるって。」

キッチンに消えて行く謙斗をぼんやり見ながら、

お邪魔します、という礼儀正しい修司兄ちゃんの声にはっと我に帰って、

私はバタバタと謙斗を追いかける。


「ちょっと!私がお茶入れるってば!」


…ぷ、

またしても笑われることになったとはつゆしらず、

私はあわててキッチンに消えた。




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