わんことにゃんこの愛し方
「昔はほんっと修司にべったりだったよなー。」
はははと笑う謙斗に、私は余計なこというなと彼の足を踏んづける。
しかしこのクソ兄貴、次にさらにいらんことを抜かしやがった。
「だってあれだよ?
『謙ちゃん、理桜ね、修ちゃんのお嫁さんになるの〜』って言うんだよ?もーあの時は修司を呪い殺そうかと本気で考えたなぁ…」
「ちょっ、余計なこと言うなバカ謙斗!!」
恥ずかしい…
さっきから恥ずかしいことばっかりだ。
きっと赤くなっているだろう頬っぺたを両手で隠すと、また大笑いしているだろう修司兄ちゃんをそっと見上げる。
でも、目の前には予想外のものが広がっていた。