わんことにゃんこの愛し方





「なんか部活の合宿みたいだなー、」

「そんな悠長な…」

「大丈夫だよ」

やけに確信を持ったような謙斗の声に、騒いでいたのをいったん止める。

見ると、謙斗は優しく笑っていた。

「大丈夫、俺が居るんだから。」


こうやってまともにしてると、普通にイケメンなんだよね…


でも、その微笑みに既視感を覚える。

本当に私を大事にしてくれてるんだ、って安心させてくれるような笑み。

絶対に私に愛情を注いでくれるって思わせる。


「ま、奏も修司も自ら命を捨てるような真似はしないと思うよ。
今まで俺の理桜に手を出そうとしたヤツはなーんでか皆すぐ諦めるんだよね。
ほんと根性なしだ。」



……不慮の事故、ということにしておこう。

間違っても謙斗の部屋にある拷問器具みたいなものは活用されてないと願いたい。




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