わんことにゃんこの愛し方



「じゃ、ペアで料理当番にする?修司は料理できる?」

「俺か?あんまり凝ったモンは作れねぇけど、切ったり炒めたりくらいなら指示されればできるかも」

「そっか…じゃあ均等に割り振るなら、
俺と奏、理桜と修司ってのが妥当だな。」


よろしく、とさらに奏の頭をぽんぽんする謙斗に、奏の尻尾(理桜ビジョン)がブンブン振り回される。

「えっマジで〜!?ありがとー謙斗くん愛してる〜!!」

「うわぁ気持ち悪い」

「ひっど!!つかなんで新山兄妹は俺に対してそんな扱いなんだよ〜!!」


わめきながらも、奏の顔は笑っている。


私はといえば、奏の『愛してる』の声に、少し前の記憶がフラッシュバックしてしまっていた。




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