わんことにゃんこの愛し方




「あーあ、俺のこと好きになれよ。大切にすっからさ。」

そっと手首を握って、塞いでいた私の手をどかす。

修司兄ちゃんからこぼれたのは、甘い言葉。

まっすぐにこっちを見つめてくる修司兄ちゃん。

かっこいい、でも、笑っちゃう。


「なに笑ってんの。」

「いえいえ。もう充分修司兄ちゃんには大切にされてるよ。」


『いつもありがと』

ちっちゃい声で付け足した言葉に、修司兄ちゃんははにかむ。

照れてる、可愛い。

なんて言ったら反撃されちゃうから言わないけどね。




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