わんことにゃんこの愛し方
「はいはい手なんかださねぇって。それより謙斗、飯まだ?」
「っとに、マジで出すなよ?俺の理桜はピュアだからお前に毒されないか心配だよ…」
だれがピュアだよクソ兄貴…
「謙斗、お前俺をケモノ扱いしてねぇか…?」
そして気にするとこそこなの修司兄ちゃん…
奏はこっちが気になるのかチラチラ見てくる。
私は逆にそれが気になるんだけどなぁ。
「まー、あとちょっとだから大人しくしてなよ?」
「はいはい良い子で待っといてやるよ」
謙斗はキッチンに戻っていった。
またリビングは二人きりの空間に逆戻り。
「…なぁ、」
「なに?」
声をひそめた修司兄ちゃんの様子に、思わず私も小声になって聞き返す。