わんことにゃんこの愛し方




「はいはい手なんかださねぇって。それより謙斗、飯まだ?」

「っとに、マジで出すなよ?俺の理桜はピュアだからお前に毒されないか心配だよ…」

だれがピュアだよクソ兄貴…

「謙斗、お前俺をケモノ扱いしてねぇか…?」

そして気にするとこそこなの修司兄ちゃん…


奏はこっちが気になるのかチラチラ見てくる。

私は逆にそれが気になるんだけどなぁ。


「まー、あとちょっとだから大人しくしてなよ?」

「はいはい良い子で待っといてやるよ」


謙斗はキッチンに戻っていった。

またリビングは二人きりの空間に逆戻り。



「…なぁ、」

「なに?」

声をひそめた修司兄ちゃんの様子に、思わず私も小声になって聞き返す。



< 231 / 295 >

この作品をシェア

pagetop