わんことにゃんこの愛し方




やばい、

もしかしたらさっきの俺の大声のせいで、様子を見に来たのかもしれない。

なんにせよ、かなり気まずいタイミング!


どうやって切り出そうかとテンパっていたら、

テンパる俺よりテンパったような理桜がどもりながら、先に口を開く。



「ご、ごめん…なんかあったのかと思って。えと…うん、お邪魔しました。

…あ、べ別にバカわんこの告白なんて聞いてないから!」


思いっきり聞いてるじゃん!!

え、もう間接的にばれるとか俺かっこわる!!



でも、なんでかわからないけど、

急に理桜は眉を寄せて…

なんか、泣きそうな顔で、ちっちゃく言ったんだ。



「……お幸せに。」




< 249 / 295 >

この作品をシェア

pagetop