わんことにゃんこの愛し方
やばい、
もしかしたらさっきの俺の大声のせいで、様子を見に来たのかもしれない。
なんにせよ、かなり気まずいタイミング!
どうやって切り出そうかとテンパっていたら、
テンパる俺よりテンパったような理桜がどもりながら、先に口を開く。
「ご、ごめん…なんかあったのかと思って。えと…うん、お邪魔しました。
…あ、べ別にバカわんこの告白なんて聞いてないから!」
思いっきり聞いてるじゃん!!
え、もう間接的にばれるとか俺かっこわる!!
でも、なんでかわからないけど、
急に理桜は眉を寄せて…
なんか、泣きそうな顔で、ちっちゃく言ったんだ。
「……お幸せに。」