わんことにゃんこの愛し方
「…あーあ、かんっぜんに誤解しとんなぁ…」
大方アンタの好きやゆーんを私に言ったんやと思っとるんやろ。
付け足されたその言葉に、俺は青くなるばかりだ。
「理桜はせっかちなとこもあるし…なんかほっといたら厄介なことになりそうやで?」
高原の言葉を最後まで聞くことなく、俺は走り出した。
早く、追いかけないと。
「……ほんま、手ぇのかかるふたり組やな」
何か高原が言ったような気がしたけど、俺にはよく聞こえなくて、
そのまま階段を駆け降りていった。