わんことにゃんこの愛し方
振り向いた理桜の黒曜の瞳は、
何かに怯えるように揺れていた。
色白の肌も、今はもう青いといっても過言ではない。
「ご、ごめ…盗み聞きとか、するつもり、なくて…」
奏がじっと理桜を見つめても、
理桜の視線は捕まらない。
この反応は、なんなんだろ?
親友が俺なんかと恋愛してるっていうことに対する嫌悪?戸惑い?
それとも
もうひとつよぎった可能性。
それに賭けてみよう、
そう思った。