わんことにゃんこの愛し方



「…理桜?どーした?」

謙斗くんが心配そうに、理桜の頭を撫でようと手を伸ばす。

でも、理桜はそれを怖がるようにびくりと体を震わせた。

尋常でない様子に、俺たち三人は顔を見合わせる。



「ご、ごめ…」


「あ、理桜っ!?」



手を振り払って階段をかけ上がって行く理桜を、

俺たちはただ呆然と見ることしか出来なかった。




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