わんことにゃんこの愛し方
「り、理桜っ!?どーしたっ!?
もしかして兄ちゃんのせいでどっか怪我した!?」
勢いよく駆け寄ってきて、ぺたぺたと怪我を確認する奏に、
私はふるふると首を横に振った。
呆れられても見放されてもなくて、
安心したんだと思う。
さっきまでは、昔の自分と比べてびーびー泣いていたくせに。
眉をハの字にした奏の、
そのなんとも言えない庇護欲をそそられる表情に、
私は笑ってしまった。