わんことにゃんこの愛し方




「俺はさ、やっぱり理桜が好きだよ。

不謹慎かもしれないけど、
いつも強がってる理桜がこうやって弱さを見せてくれるの、うれしいんだ。」


頭に乗せられた手が、あまりにも温かくて、


「俺は味方でいるよ、ずっと。」


あんまりにも、声が優しくて、


「大丈夫、だから、」



―――…ぽたり、と。



「前、向いてこうよ。」



思わず、また涙が出た。




< 288 / 295 >

この作品をシェア

pagetop