わんことにゃんこの愛し方




「理桜…?」

お兄ちゃんの少し寂しそうな声が聞こえる。

素直には言えなかったけど、

大好きな大好きなお兄ちゃん。

自慢のお兄ちゃん。

逆にそれがコンプレックスになっとしまったけど、

いつも私のことを一番に考えてくれる人。



たとえどうなったとしても、

ここにいる3人は、

私を私として見てくれるんだ。



そうして私は、

重たかったまぶたを、そっと開いた。





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