わんことにゃんこの愛し方




逆光で見えにくかったお兄ちゃんの顔が、

だんだんと認識できてくる。



「……あ……」


凍りついたのどが、掠れた声で驚きを吐き出す。


「理桜、今まで理桜の悩みに気づいてあげれなくてごめんな。
俺、お兄ちゃん失格だな。」


「お……兄ちゃん……?」



そこに"私"は居なかった。





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