わんことにゃんこの愛し方



「…やりすぎた、かな…」

「え?」


ぽつりと呟いた言葉は空気に溶ける前に穂香の耳に拾われて、

私は落ち着いた風を装って首を横に振った。


「別に、なんでもないよ。」



痛かったかな、

傷ついたかな、

きっとあんな風におバカなやつだから、悪気はなかったのかもしれないし…



私は悪くないって思ってても、

だんだんと大きくなってゆく罪悪感。


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