わんことにゃんこの愛し方
「理桜ーおかえりー!!」
バタバタと騒々しい足音と共に階段を駆け降りてきたクソ兄貴に、
疲れが溜まっている私は思わず舌打ちする。
「はいはいただいま走るな騒ぐな星に帰れ。」
「おいおい俺ら兄妹だろーがっ!!同じ星の元に生まれたこれって奇跡だろこれ奇跡だよ!!」
「あーはいワロスワロス」
相変わらずめんどくさいやつだ。
「…あれ?」
玄関に見慣れないスニーカーがきちんと揃えて置かれていた。
謙斗の…にしてはサイズが大きいし…。