わんことにゃんこの愛し方



「理桜ーおかえりー!!」

バタバタと騒々しい足音と共に階段を駆け降りてきたクソ兄貴に、

疲れが溜まっている私は思わず舌打ちする。

「はいはいただいま走るな騒ぐな星に帰れ。」

「おいおい俺ら兄妹だろーがっ!!同じ星の元に生まれたこれって奇跡だろこれ奇跡だよ!!」

「あーはいワロスワロス」

相変わらずめんどくさいやつだ。

「…あれ?」


玄関に見慣れないスニーカーがきちんと揃えて置かれていた。

謙斗の…にしてはサイズが大きいし…。


< 67 / 295 >

この作品をシェア

pagetop