わんことにゃんこの愛し方


靴を脱いで家に上がったけど、どことなく雰囲気が違う。

謙斗は自分の部屋に行かず、私の後ろを鼻歌混じりに歩いてくる。

変なの。


廊下を進むに連れて、母さんの笑い声が大きくなってくる。


電話でもしてるのかも。


そう思ってなるべく静かに歩いてリビングに向かう。


「あら、理桜おかえり。」

「おかえりー理桜ちゃーん。」

「ただいまー……って、はぁ!?」


母さんの声に続いたこの間延びした声は、まさか、まさかまさか!!


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