わんことにゃんこの愛し方



そんなこんなだけど、とりあえず母さんが用意した手土産のケーキを持って玄関を出る。

家は片付けられていて、もう必要な物は移したらしい。



隣の理桜の家までは庭を挟んでもすぐそばで、

頑張れば二階の窓から窓へ行けちゃいそうなくらい。

だから、すぐ着く。

俺は新山と書かれた表札としばらくにらめっこすると、

大きく深呼吸して、すぐそばのインターフォンを押した。


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