わんことにゃんこの愛し方



それで、家に入れてもらっておばちゃんに挨拶してから、

俺は謙斗くんと一緒に彼の部屋に行く。

何年かぶりに入ったその部屋はあんまり変わっていなかった。


「あー久しぶりすぎて何話せばいいかわかんないなー…かっこよくなっちゃって」

「謙斗くんもけっこう伸びてるよね〜あと、大人びてるし!」

「いや俺もう二十歳だし大人だしアダルトだし」

「見えないけどね〜」


うるせーよ、と笑う謙斗くんに、

俺は昼間のことを思い出した。


そうだ、理桜のこと、謙斗くんに聞いてみよう。



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