君と見たこの蒼い蒼空
そして、少しの上目遣いと潤んだ眼を梨亜に向ける。
「…海デートに誘っちゃいました…」
私は、恋バナに弱い。
なんかくすぐったくて、人の話を聞いてるだけで、恥ずかしくなる。
「まじ!良かったじゃん!で…何するのさ(笑)?」
梨亜は、ニヤニヤとしながらお箸で私の口元を突っつく。
何を考えているんだか…。
「やましいことは、しませ〜ん。」
私がおふざけ半分で声を上げると、頬を膨らませた梨亜が、耳打ちをしてきた。
その内容に私の顔が真っ赤になる。

‘キスくらいはしなよ。'

そんなこと出来ないし。
和津とそんなこと考えられない。
和津とは、友達の延長戦みたいなもんだから。
「そんなことしません。」
私は照れ隠しとしてか、お弁当をそそくさと片付けた。
「ふ〜ん(笑)」
ニヤニヤと何かを企む梨亜。
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