君と見たこの蒼い蒼空
‘キーンコーンカーンコーン'
昼休み終わりのチャイムがなる。
「あとで、あたしの席きて!」
梨亜は、そう言い残し、自分の席に着く。

* * *

放課後。
「梨亜!」
私は梨亜席に行く。
「何の用かなぁ?」
訪ねると梨亜は、お財布を出して、ニヤッと笑う。
「このあと時間あるかな?」
私もお財布を出して首を傾げる。
「ばっちりと?」
そう言うと梨亜は、私の腕を掴み足早に学校を出た。
20分ほど電車に乗って、隣街の大きなショッピングモールに来た。
梨亜に腕を引くままに来たからなんのために来たのか分からない。
途中で聞いてみたりもしたけど、「内緒」と言い張って教えてくれない。
< 6 / 14 >

この作品をシェア

pagetop