天使と悪魔
『……あの子か。』
後ろの天使が真面目な顔で腕を組む。
こいつ、まさかとは思うが……
いやいやいやいや。
……いや、その可能性は高い。
一応聞いてみるか。
話し掛けたくないけど。
『おい。』
『何よ。』
『お前、何しに来たんだ?』
『決まってるじゃない、あの椛って子の恋を応援しにきたんじゃない。』
………やっぱり。
と、いうことは……
『ま、悪魔のあなたもわかると思うけど。これからよろしくね。』
………最悪だ。