天使と悪魔
悪魔だからなんだ。
悪魔だからって、なんなんだよ……!!
悪魔だから、悪魔だから………
悪魔だって
『………っ悪魔だって!!』
心から叫んだ。
『……人間の役に立ちたいと思ったっていいだろ…』
つう……
自然と流れた涙。
『なんで………なんで悪魔が人間を大切に思っちゃいけないんだ……』
………れ
『なんで……悪魔は…悪魔、は……こんな……っ』
………まれ
『あたしはただ……椛に後悔して欲しくない…だけ……なのに……』
…とまれ!!!
何度心で叫んでもあたしの涙は止まらない。
頼むよ、止まってくれよ…
情けなくて仕方ない。
そんなあたしをふわっと優しく包み込む、ムカつく奴。
『……そうよね。悪魔だって後悔の辛さ、わかってるもんね。』
…………優しい臭い
『………クサイ…。』
鼻が、曲がりそうだ。