酸欠3秒前。
呼吸困難
どうやら私は、あなたにくちづけられると、どうしようもなくどきどきして、ふわふわして、自分を見失いそうになるようなのです。
そんな私を知って知らずか、あなたは私に、包み込むような優しいくちづけをします。
そして、あなたは私の指を口に含んで。
頭がぐるぐるしているままの私を面白そうに上目遣いで見つめ、そのまま首筋にくちづけるのです。
いつものことなのに、それだけで私は身体中が痺れるくらい力が入ってしまって。
そして、身体の芯が、じん、と熱を持って。
うまく息が吸えなくなるのです。
あなたと一緒にいる限り、私は常に生命の危険にさらされているに違いありません。
酸欠3秒前。