酸欠3秒前。
「……ということなので、先輩」
私は、先輩の目の前にぐっと顔を寄せた。
「これから1ヶ月、私に休暇をください」
先輩は、目をぱちくりさせて、私を見つめた。
「………良く話が理解できないんだけど」
きょとんとした顔で首を傾げる先輩の前に、今度は人差し指を突き立てて宣言する。
「私の体や心臓その他諸々の器官が積み重なる疲労で悲鳴を上げているので、これから1ヶ月はセックスは無しと言っているのです」
「………へえ?休暇ねえ……」
先輩はそう呟いて、私の人差し指をぱくりとくわえた。
「っ、ちょっ!」